自宅を建ててから早十数年、家族が集まる10畳のリビングは、知らず知らずのうちに壁紙が黄ばみ、角の方は少し剥がれかけていました。そこで、思い切ってプロに依頼してクロスを全面的に張り替えることにしたのです。リフォーム当日まで、私は期待と不安が入り混じった気持ちで過ごしていましたが、実際に終わってみると、その満足度は想像を遥かに超えるものでした。まず、見積もりの段階で驚いたのは、10畳という広さが持つ壁面積の意外な大きさです。床面積だけを見るとそれほどでもないように感じますが、四方の壁と天井を合わせると、かなりの分量の壁紙が必要になることを改めて実感しました。私が選んだのは、温かみのある白を基調とした少し厚手のクロスです。業者の担当者からは、厚みのあるものの方が下地の凸凹を隠しやすく、仕上がりが綺麗になるとアドバイスをいただきました。施工当日は、大きなソファやテレビ台の移動をどうするか悩みましたが、事前に打ち合わせをしていたおかげで、職人さんが手際よく養生をし、スムーズに作業を進めてくれました。古い壁紙がベリベリと剥がされていく様子は見ていて爽快でしたが、その後に丁寧にパテを塗って壁を平らにしていく地道な作業こそがプロの技なのだと感銘を受けました。夕方、全ての作業が完了したリビングに足を踏み入れた瞬間、部屋全体がパッと明るくなり、まるで別の家に引っ越したかのような新鮮な感覚に包まれました。かかった費用は材料費や工賃、家具の移動代も含めて約11万円でしたが、毎日過ごす場所がこれほどまでに清々しくなるのであれば、決して高い買い物ではないと感じました。特に10畳という広さは視界に入る壁の面積が多いため、クロスの質感が部屋全体の品格を底上げしてくれます。壁紙を変えるだけで、日々の暮らしに対する気持ちまで前向きになれることを身をもって体験し、今ではもっと早くリフォームすれば良かったと思っているほどです。