リフォームローンの「金利相場」は、ローン選びの重要な指標ですが、金利の数字だけに注目してしまうと、後で思わぬ出費に直面する可能性があります。金利だけでなく、「諸費用」を含めた「総費用」で比較することが非常に重要です。今回は、金利相場と諸費用を含めた総費用で比較する重要性について解説します。リフォームローンを組む際には、金利以外にも様々な「諸費用」が発生します。主な諸費用としては、ローンの「事務手数料」があります。これは金融機関に支払う手数料で、定額の場合や借入額に対する割合で計算される場合があります。次に「保証料」です。保証会社を利用する場合に必要となる費用で、一括で支払うタイプと、金利に上乗せされるタイプがあります。また「団体信用生命保険料」も発生することがあります。これはローン契約者に万が一のことがあった場合に、保険金でローンが完済される保険料です。その他、抵当権設定費用(有担保型の場合)や印紙税などがかかることもあります。これらの諸費用は、金利が安いローンでも高額になることがあり、結果的に総支払額が高くなってしまうことがあります。例えば、金利がわずかに高くても諸費用が安いローンの方が、総返済額は少なくなるというケースも十分に考えられます。そのため、複数の金融機関のローンを比較する際は、表面的な金利相安値だけでなく、これらの諸費用を含めた「総返済額」で比較検討することが最も重要です。多くの金融機関がウェブサイトで提供しているリフォームローンシミュレーションでは、諸費用を含めた総返済額を試算できる機能がありますので、積極的に活用しましょう。シミュレーションで複数の金融機関のローンを比較し、最も総返済額が少ないものが、ご自身にとって真の「最安値」のローンと言えます。金利の安さだけに惑わされず、総合的な視点から費用を比較検討することで、後悔のないリフォームローン選びを実現できます。