築十五年を迎えた我が家のリビングは、家族が最も多くの時間を過ごす場所です。しかし、その床は子供たちがつけた無数の傷や、飲み物をこぼしたシミ、そしてペットの犬がつけた引っかき傷で、見るも無残な状態になっていました。ワックスをかけても一時的に綺麗になるだけで、すぐに元のくすんだ姿に戻ってしまいます。何より気になっていたのが、歩くたびにミシミシと鳴る床のきしみでした。このままではいけない、家族がもっと気持ちよく過ごせる空間にしたい。そう考えたのが、床の張り替えリフォームを決意したきっかけです。まず始めたのは、インターネットでの情報収集と、リフォーム会社の選定でした。複数の会社に連絡を取り、自宅に来てもらって見積もりを出してもらうことにしました。各社の担当者の方から、重ね張りと張り替えの違いや、様々な床材の特徴について詳しく説明を受け、我が家の場合は床のきしみが酷いため、下地から見直せる「張り替え工法」が最適だという結論に至りました。床材は、小さな子供とペットがいることを考慮し、傷や汚れに強く、滑りにくい機能を持つ複合フローリングの中から、少し明るめのナチュラルな木目調のものを選びました。工事期間は約四日間。初日はリビングの家具をすべて別の部屋に移動させ、古い床の解体作業が行われました。バリバリと床が剥がされていく音は少し驚きましたが、同時に新しい空間への期待感が高まりました。解体後、床下をチェックしてもらうと、やはり一部の下地が傷んでおり、きしみの原因となっていたようです。これをしっかりと補修してもらえたのは、張り替え工法を選んで本当に良かったと感じた瞬間でした。その後、新しい下地が組まれ、フローリングが一枚一枚丁寧に張られていきました。そして最終日、養生が外され、新しい床がお目見えした時の感動は今でも忘れられません。部屋全体がぱっと明るくなり、以前より広く感じられるのです。気になっていた床のきしみは完全に消え、裸足で歩くとサラサラとした感触がとても心地よいです。新しい床になってから、家族が自然とリビングに集まる時間が増えたように感じます。リフォームは決して安い買い物ではありませんでしたが、毎日の暮らしの質が向上したことを考えると、本当に価値のある投資だったと心から満足しています。
我が家のリビング床張り替えリフォーム体験